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『章魚人夫』
ふりがな文庫
『
章魚人夫
(
たこにんぷ
)
』
北方の海には氷が張りつめた 食物がなくなった章魚は おのれの足を食いつくした 春四月 まだ雪は南樺太の野を埋めている 人夫は前借金二十五円にしばられて 鉄道工事現場へ追い込まれた へばりついた大雪の残りが消えた ドロ柳があおい芽をふいた 流 …
著者
広海大治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「田園の花 二号」1932(昭和7)年4月刊
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
昨夜
(
ヨンベ
)
水浸
(
みずづけ
)
病
(
わずら
)
馳
(
はし
)
人夫
(
たこ
)
棒頭
(
ぼうがしら
)
章魚
(
たこ
)
群来
(
くき
)
鰊
(
にしん
)