“じれっ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
自烈	38.5%
焦心	15.4%
焦急	15.4%
焦慮	15.4%
焦燥	7.7%
自裂	7.7%

自烈

「まあ。あたし真剣に言ってんのよ。自烈（じれっ）たい。本当にあの人、気味が悪いのよ」

少女地獄 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

焦心

心が存外たしかであるのに、眼だけが霞（かす）んでくる。いくら瞬（まばたき）をしても駄目だ。湯の中に眸（ひとみ）を漬（つ）けてるようだ。くしゃくしゃする。焦心（じれっ）たくなる。癇（かん）が起る。奮興（ふんこう）の度が烈（はげ）しくなる。

坑夫 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

焦急

兄は焦急（じれっ）たそうに説明した。

行人 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

焦慮

三沢は焦慮（じれっ）たそうであった。自分も自分が不愉快であった。

行人 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

焦燥

彼女は焦燥（じれっ）たそうな眼つきをして

頸飾り (新字新仮名) ／ ギ・ド・モーパッサン(著)

自裂

それ何とかさんよあの、えゝ自裂（じれっ）たい口の先に転々（ころ／＼）して居て出て来ない、えゝ何とかさん、何とかさん

血の文字 (新字新仮名) ／ 黒岩涙香(著)