“やきもき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦燥50.0%
焦慮33.3%
熱急16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな気持のこうじて来たお島には、自分一人がどんなに焦燥やきもきしても、出世する運が全く小野田にはないようにさえ考えられてきた。彼の顔が無下むげに卑しく貧相に見えだして来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
鼻の頭を下から擦って勘次は我事のように焦慮やきもきしていた。
「まあどうなりますか。親達の考もございましょうし。当人達とうにんたちの存じ寄りもしかと聞糺ききただして見ないと分りませんし。私ばかりでこうもしたい、ああもしたいといくら熱急やきもき思ってもこればかりは致し方がございません」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)