“無下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むげ98.9%
なげ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄の注意を無下むげにしりぞける訳にも行かないので、その言うがままに五人の家来に送られて、小坂部は采女と一緒に師冬の館を出た。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
火を求むる幼な児の要求を、無下むげに荒々しくしりぞけた女は、いきなり頭上の鉄輪をはずし、あわてて蝋燭の火をかき消してしまいました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
む者が、主を殺させて安閑と生きながらえることができると思われるか、元親公は無下なげに愚かな人じゃ、飴で小供を釣るような申されようじゃ
八人みさきの話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)