“あせっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦慮75.0%
焦心25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われらはただ二つのっている。そうしてその二つの眼は二つながら、昼夜ちゅうやともに前を望んでいる。そうして足の眼に及ばざるを恨みとして、焦慮あせり焦慮あせって、汗を流したり呼息いきを切らしたりする。
その人々に駈けへだてられ、寄ろうとしても再び寄れず、焦心あせっても無駄に互いに押され、右へ左へ、前と後とへ、次第次第に、遠退く、遠退く!
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)