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焦慮
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あせっ
ふりがな文庫
“
焦慮
(
あせっ
)” の例文
私がいくらあなたに利益を与えようと
焦慮
(
あせっ
)
ても、私の射る矢はことごとく
空矢
(
あだや
)
になってしまうだけです。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もうどう
焦慮
(
あせっ
)
ても
鼓膜
(
こまく
)
に
応
(
こた
)
えはあるまいと思う
一刹那
(
いっせつな
)
の前、余はたまらなくなって、われ知らず
布団
(
ふとん
)
をすり抜けると共にさらりと
障子
(
しょうじ
)
を
開
(
あ
)
けた。
途端
(
とたん
)
に自分の
膝
(
ひざ
)
から下が
斜
(
なな
)
めに月の光りを浴びる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
われらはただ二つの
眼
(
め
)
を
有
(
も
)
っている。そうしてその二つの眼は二つながら、
昼夜
(
ちゅうや
)
ともに前を望んでいる。そうして足の眼に及ばざるを恨みとして、
焦慮
(
あせり
)
に
焦慮
(
あせっ
)
て、汗を流したり
呼息
(
いき
)
を切らしたりする。
マードック先生の『日本歴史』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“焦慮”の意味
《名詞》
焦慮(しょうりょ)
いらだつ(いらだたせる)こと。焦り。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“焦”で始まる語句
焦
焦躁
焦燥
焦心
焦立
焦々
焦点
焦茶
焦眉
焦土