“聞糺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききただ58.3%
きゝたゞ41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は泣きながら父のへやに訴えに行った。父は面倒だと思ったのだろう、あによめには一言いちごん聞糺ききたださずに、翌日お重を連れて三越へ出かけた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時雄は一刻も早くその恋人のことを聞糺ききただしたかった。今、その男は何処どこにいる? 何時いつ京都に帰るか? これは時雄に取っては実に重大な問題であった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
聞糺きゝたゞもし出所しゆつしよ明らかなれば夫までの事萬一胡亂うろんの申口ならば見世にありし百兩の金を文右衞門がぬすとりしと云懸いひかゝりて同人が所持の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
目科の細君がいと賢き説を立てながらも其説の当らざりしは無理に非ず、後に至りて聞糺きゝたゞせしに老人は全く左きゝなりしに相違なし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)