“八瀬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせ92.3%
ヤセ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わざと往き来の淋しい崎嶇きくたる岨道そばみちを、八瀬やせの方へ辿って行った千手丸の後姿が、夜な/\彼の夢の中で、小さく/\遠くへ消えた。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
羅生門らしょうもんと云う芝居を見ると、頭に花を戴いた大原女おはらめが、わたしは一条大宮から八瀬やせへ帰るものでござりますると云う処があったが、遠い昔
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
仏者の側で似た例をあげれば、叡山に対しては、八瀬ヤセの村がある。此村の祖先も亦「我がたつ杣」の始めに、伝教大師に使はれた鬼の後だと言ふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)