“崎嶇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きく90.0%
けわしき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わざと往き来の淋しい崎嶇きくたる岨道そばみちを、八瀬やせの方へ辿って行った千手丸の後姿が、夜な/\彼の夢の中で、小さく/\遠くへ消えた。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
自分で自分のする悲劇を観察し批判し、われとわが人生の崎嶇きくを味わいみるのも、また一種の慰藉にならぬでもない。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
すべての谷は埋られ、諸の山と崗とはたいらげられ、屈曲まがりたるは直くせられ、崎嶇けわしきやすくせられ、諸の人は皆神の救を見ることを得ん