“仮形”の読み方と例文
読み方割合
けぎょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畢竟ひっきょうするに武州公は、因果のことわり輪廻りんねの姿を一身に具現して衆生の惑いを覚まさんがために、暫く此の世に仮形けぎょうし給うた佛菩薩ぶつぼさつではないであろうか。
川ぞいの家々よりあまたの遊女あそびめたち水にさおさして寄りつどい候ありさま、せいしぼさちの降り立ちたまうか、楊柳観世音の仮形けぎょうしたまうかとあやしまれて
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)