“珊瑚色”の読み方と例文
読み方割合
さんごいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、ソーンフィールドから一マイルの、夏は野薔薇に、秋は胡桃くるみやきいちごに名高い、そして今も猶野薔薇と山櫨さんざしは少しばかりの珊瑚色さんごいろの實の殘つてゐる小徑にゐた。
間もなく今まで積まれてあった鹿の小山の褐色の色が、麻の葉叢はむらの上からだんだんに減ってくると、それにひきかえて、珊瑚色さんごいろの鹿の小山が新しく晴れ渡った空の中に高まってきた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)