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山地
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さんち
ふりがな文庫
“
山地
(
さんち
)” の例文
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
にひかれて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
を西へ西へとすすみ、
龍王街道
(
りゅうおうかいどう
)
から
釜無川
(
かまなしがわ
)
を
駈
(
か
)
けわたり、やがて、
山地
(
さんち
)
にさしかかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こういって、
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
は、
平地
(
へいち
)
といわず、
山地
(
さんち
)
といわず、なしの
木
(
き
)
を
栽培
(
さいばい
)
して、これを
名産
(
めいさん
)
にしようと
企
(
くわだ
)
てました。やがてこの
村
(
むら
)
は、なしの
名産地
(
めいさんち
)
となりました。
金が出ずに、なしの産まれた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海岸
(
かいがん
)
からだん/\に
山地
(
さんち
)
へかゝり
高山
(
こうざん
)
へ
登
(
のぼ
)
つていくにつれ、だん/\と
温度
(
おんど
)
が
低
(
ひく
)
くなるのは、ちょうど
緯度
(
いど
)
の
南
(
みなみ
)
から
北
(
きた
)
へ
進
(
すゝ
)
むにしたがつて
寒
(
さむ
)
さがますのと
同
(
おな
)
じです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
木曾
(
きそ
)
の
山地
(
さんち
)
に
育
(
そだ
)
つた
眼付
(
めつき
)
の
可愛
(
かあい
)
らしい
動物
(
どうぶつ
)
がその
博勞
(
ばくらう
)
に
引
(
ひ
)
かれながら、
諸國
(
しよこく
)
へ
働
(
はたら
)
きに
出
(
で
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
白金
(
プラチナ
)
の
羽
(
はね
)
の散る
状
(
さま
)
に、ちら/\と映ると、
釵
(
かんざし
)
は
滝壺
(
たきつぼ
)
に
真蒼
(
まっさお
)
な水に沈んで行く。……あはれ、呪はれたる
仙禽
(
せんきん
)
よ。
卿
(
おんみ
)
は熱帯の
鬱林
(
うつりん
)
に放たれずして、
山地
(
さんち
)
の
碧潭
(
へきたん
)
に
謫
(
たく
)
されたのである。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
コバルト
山地
(
さんち
)
の
氷霧
(
ひようむ
)
のなかで
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「だが、こんな
奥
(
おく
)
ぶかい
山地
(
さんち
)
に、だれのとりでがあるのであろうか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“山地”の意味
《名詞》
山地 (さんち、やまち)
(さんち、やまち) 山の多い土地。山の中の土地。
《地理学・地質学等》(さんち) 地殻の突出部で、比高が大きく、広範囲にわたって起伏に富む地表の部分。
《地理の一般認識》 山が連なり、大きな起伏や傾斜を持つ、広い地域。
(出典:Wiktionary)
“山地”の解説
山地(さんち)は、平地に対比される、比較的大きな起伏や傾斜を持ちまわりより高い地域で、複数の山からなる広い地域を指す。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車