“山地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんち66.7%
やまぢ22.2%
やまち11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊部熊蔵いのべくまぞうにひかれて、甲府こうふ城下じょうかを西へ西へとすすみ、龍王街道りゅうおうかいどうから釜無川かまなしがわけわたり、やがて、山地さんちにさしかかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風もなく、日は、山地やまぢに照り付けて何処からともなく蝉の声が聞えて来る。夏蜜柑の皮を剥きながら、此の草葺くさぶき小屋の内を見廻した。年増の女が、たゞ独り、彼方で後向になって針仕事をしていた。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
太郎たらうよ、次郎じらうよ、お前達まへたちとうさんのうまれた山地やまちはうのおはなしを聞きたいとおもひますか。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)