三日みか)” の例文
われは聚珍館しうちんくわん(ムゼオ、ボルボニイコ)、劇場、公苑など尋ねめぐりて、未だ三日みかならぬに、早く此都會の風俗のおほかたを知ることを得たり。
三日みかと云ふ名の、彼女に僕は会ひたい。それに、しかしちつとも愛してはゐないのだ。ただ、あの川の向ふの街——。
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
三日みか三夜みよさ炎あげつつ焼けたりし酒倉の跡は言ひて見て居り
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
また出水川いずみがわ三日みかの原はここだともいう人がありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三日みかまへに我を見ましぬ。
おもひで (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
三日みかばかり都にさら
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
子等がいふ欠くることなき望月も父我の眼には二日ふつか三日みかの月
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
三日みかの花鸚鵡おうむ尾長おなが鳥軍とりいくさ 重五じゅうご
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三日みかばかり
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
うづら啼く粟穂がひまほそり道三日みかの月夜に誰ぞ行き細る
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)