“三日月形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みかづきがた83.3%
みかづきなり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういって、弟（おとうと）のほうは、ポケットから、三日月形（みかづきがた）に折（お）りたたんだ、紙製（かみせい）の風船球（ふうせんだま）を取（と）り出（だ）して、空気（くうき）をいれるべく、吹（ふ）きました。
おさくの話 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
眉深（まぶか）に鳥打帽を被（かぶ）っても、三日月形（みかづきがた）の廂（ひさし）では頬から下をどうする事もできないので、直下（じか）に射（い）りつけられる所は痛いくらいほてる。
満韓ところどころ (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
ニヤ／＼と両（りやう）の頬（ほゝ）を暗（くら）くして、あの三日月形（みかづきなり）の大口（おほぐち）を、食反（くひそ）らして結（むす）んだまゝ、口元（くちもと）をひく／＼と舌（した）の赤（あか）う飜（かへ）るまで、蠢（うご）めかせた笑（わら）ひ方（かた）で
神鑿 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
相対（あひたひ）する坊主（ばうず）の口（くち）は、三日月形（みかづきなり）に上（うへ）へ大（おほ）きい、小鼻（こばな）の条（すぢ）を深（ふか）く莞（にや）つて
神鑿 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)