“大口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおぐち45.5%
おほぐち40.9%
おおくち9.1%
おほくち4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちど室内へ駈けもどった信長は、白綾の小袖の上に、大口おおぐちはかま穿うがち、奥歯をむほどな力で、そのひもを結んでいた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ニヤ/\とりやうほゝくらくして、あの三日月形みかづきなり大口おほぐちを、食反くひそらしてむすんだまゝ、口元くちもとをひく/\としたあかかへるまで、うごめかせたわらかた
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
赤顔あかがしらを除き、半臂はっぴぬぎ捨て、侍女の薙刀なぎなたを奪ひ、大口おおくち穿きしまま小脇にかいこみたる形は、四天王但馬の妻と見えたり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
大口おほくち真神まがみはらゆきはいたくなりそいへもあらなくに 〔巻八・一六三六〕 舎人娘子
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)