“おおぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大口71.4%
大口袴28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「や、危険きけん! 危険きけん!」と、あとじさりをすると、電信柱でんしんばしらをたたいて、ははははと大口おおぐちけてわらった。
電信柱と妙な男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やっ、貴様か。貴様はなんというひどい——」大口おおぐち開いてつかみかかってくるドン助を、敬二はあわててつきとばした。ドン助は赤ん坊のように、どたんと倒れた。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人招きをしているらしく、蝟集いしゅうする顕官のくるまから、眼もあやなばかり、黄金こがねの太刀や、むらさきの大口袴おおぐちや、ぴかぴかするくつや、ろうやかな麗人がこぼれて薔薇園のにわと亭にあふれているのが
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
走りながら大口袴おおぐちをくくし上げて、まわりの顔へ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)