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大口袴
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おおぐち
ふりがな文庫
“
大口袴
(
おおぐち
)” の例文
それにつれて、
大床
(
おおゆか
)
の中ほどへすすみ出た観世清次は白の小袖に白地に
銀摺
(
ぎんずり
)
の
大口袴
(
おおぐち
)
を
穿
(
は
)
き太刀を横たえ、
尉
(
じょう
)
の
仮面
(
おもて
)
をつけていた。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山蚕織
(
やままゆおり
)
のごつい
大口袴
(
おおぐち
)
、
胴服
(
どうぶく
)
といった姿である。
美作
(
びさく
)
の短刀一本、帯の前にたばさみ、腰の坐りもシャンとして折目ただしい。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人招きをしているらしく、
蝟集
(
いしゅう
)
する顕官の
輦
(
くるま
)
から、眼もあやなばかり、
黄金
(
こがね
)
の太刀や、むらさきの
大口袴
(
おおぐち
)
や、ぴかぴかする
沓
(
くつ
)
や、ろうやかな麗人がこぼれて薔薇園の
苑
(
にわ
)
と亭にあふれているのが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
走りながら
大口袴
(
おおぐち
)
をくくし上げて、まわりの顔へ。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大口袴
(
おおぐち
)
の片脚をあげて、つよく蹴った。そして
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“大口袴”の解説
大口袴(おおくちばかま)とは、束帯装束の表袴の下に履く裾の大きく開いた紅色の肌袴のこと。
後世、少年や武家の袴として白や浅葱の大口袴を独立して使うようになったため、正式な肌袴としての大口袴を特に赤大口と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“大口”で始まる語句
大口
大口魚
大口説