“輦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くるま59.1%
れん22.7%
てぐるま13.6%
ぐるま4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折しも、秋の半ば、帝と皇后のくるまは長い戟を揃えた御林軍の残兵に守られて、長安の廃墟を後に、曠茫こうぼうたる山野の空へと行幸せられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『五雑俎』びん中の俗、年始に糞土を除かず、初五日に至りてれんして野地に至り石を取って返ると。
既にしててぐるまに乗ることを許された。後には蘭軒のかごが玄関に到ると、侍数人が轎の前に集り、円い座布団の上に胡坐こざしてゐる蘭軒を、布団籠ふとんごめ手舁てがきにして君前に進み、そこに安置した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
不愍ふびんな者よ。六波羅まで、真昼の途々を、人目にさらされ指さされて送らるるとは、余りにもいたましい。ぐるまなと与えて牛に引かせてよ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)