“とどめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
止刀31.3%
刺刀12.5%
刺止12.5%
12.5%
6.3%
6.3%
止刺6.3%
止刺刀6.3%
止刺刃6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、その瞬間かすかながら、対手あいてがすぐと次に、止刀とどめを刺しに近づくであろうという意識をもって待っていた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と一声、もろくもそこに血煙りをあげてぶったおれた。刎ね起きた新九郎、何の猶予もなくブツリと止刀とどめを刺して、
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よろしくこの機会に、ご城内において刺刀とどめを加え、二度と中国へ帰ることなきようにはからっていただきたい——
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたきを討たんとして、怨霊おんりょうのごとく、けまわしている間が、切実なる復讐の間で、たおして、仇の喉三寸に刺刀とどめを貫くことは、仇の罪業をゆるし、同時に彼を救ってやることになる。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『お市! これへ出ろっ。他人手ひとでを待つまでもない、肉親の父惣七が成敗してやる。——出ろっ、出ろっ。その後で、不義者の相手も刺止とどめを刺してくるるから』
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最後の刺止とどめだけ刺してやればいい
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
芸事で宗山のとどめを刺したほどのえらい方々、是非に一日、山田でうたいが聞かして欲しい、と羽織袴はおりはかま、フロックで押寄せたろう。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あわれ乞食僧はとどめを刺されて、「痛し。」と身体からだ反返そりかえり、よだれをなすりて逸物いちもつ撫廻なでまわし撫廻し、ほうほうのていにて遁出にげいだしつ。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中央の亭の柱にからんで、円錐形の萱葺かやぶき屋根の上へ這い上って居る蔓薔薇は夏から秋に移ると直ぐに寒くなる英国の気候にめげてまばらに紅白の花を残して居たが、其の亭の周りのシンメトリカルに造られた四ツ弧形の花床には紅白黄紫の大輪菊がダリヤかと見えるようなはっきりした花弁をはねて鮮やかに咲きとどめて居る。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「このような者にとどめを刺す迄も御座るまいて……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ともがく手足を、更に一人の黒装束——大草額平が押さえつけ、玄蕃は存分な毒罵を与えた上、喉笛狙って止刺とどめの一刀を突き向けた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おまけに「非国民の断髪令嬢、大威張りでパッカードを乗廻す」という新聞記事で止刺刃とどめを刺されてしまった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)