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留
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とどめ
ふりがな文庫
“
留
(
とどめ
)” の例文
あわれ乞食僧は
留
(
とどめ
)
を刺されて、「痛し。」と
身体
(
からだ
)
を
反返
(
そりかえ
)
り、
涎
(
よだれ
)
をなすりて
逸物
(
いちもつ
)
を
撫廻
(
なでまわ
)
し撫廻し、ほうほうの
体
(
てい
)
にて
遁出
(
にげいだ
)
しつ。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
半可通の通がるは近頃の芸人の頻に素人めかしく肩をいからすと同じく倶に鼻持ちのならぬものなり。文章は絢爛を経て平淡に入り始めて誦すべく芸者は薄化粧の年増に
留
(
とどめ
)
を刺すは申すまでもなし。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
別にその事について文句は申さぬ。芸事で宗山の
留
(
とどめ
)
を刺したほどの
豪
(
えら
)
い方々、是非に一日、山田で
謡
(
うたい
)
が聞かして欲しい、と
羽織袴
(
はおりはかま
)
、フロックで押寄せたろう。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“留”を含む語句
立留
逗留
踏留
留置
小留
歌留多
繋留
停留場
留守中
滯留
御逗留
取留
引留
留針
長逗留
呼留
留金
抑留
三留野
突留
...