“抑留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきと60.0%
よくりゅう30.0%
おさえと10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じような岩や、同じような谷や、同じような坂が、そこにも此処ここにも路をさえぎって、彼女かれらじと抑留ひきとめるようにも思われた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「もとよりその当家が、羽柴家から他国へ説客に参った使いの者を、故なく抑留よくりゅうしておくのは辻褄つじつまも合わぬ。……が、あの両名、姓は何といったかの」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三吉は左手ゆんでを伸べて白きうなじ掻掴かいつかみ、「ええ、しぶとい、さあ立て、立たねえとこうするぞ。」と高くかざせる右手めてこぶしを、暗中よりしっかとやくして、抑留おさえとめたる健腕あり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)