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抑留
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ひきと
ふりがな文庫
“
抑留
(
ひきと
)” の例文
同じような岩や、同じような谷や、同じような坂が、そこにも
此処
(
ここ
)
にも路を
遮
(
さえぎ
)
って、
彼女
(
かれ
)
を
遣
(
や
)
らじと
抑留
(
ひきと
)
めるようにも思われた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
姫
(
ひめ
)
をば
假
(
かり
)
の
墓所
(
はかしょ
)
より、
來
(
きた
)
りて
救
(
すく
)
ひ
出
(
だ
)
されよ、とロミオ
方
(
かた
)
へ
申
(
まう
)
し
遣
(
や
)
りしに、
使僧
(
しそう
)
ヂョンと
申
(
まう
)
す
者
(
もの
)
、
不慮
(
ふりょ
)
の
事
(
こと
)
にて
抑留
(
ひきと
)
められ、
夜前
(
やぜん
)
其
(
その
)
書
(
しょ
)
を
持歸
(
もちかへ
)
ってござりまするゆゑ、
目覺
(
めざ
)
めなば
嘸
(
さぞ
)
當惑
(
たうわく
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
大切な娘の命を助けられたそのお礼がまだ十分に云い足りないというので、老人はしきりに彼を
抑留
(
ひきと
)
めた。
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お葉は
弛
(
ゆる
)
んだ帯を結び直して、
店口
(
みせぐち
)
に
有合
(
ありあ
)
う下駄を突ッ掛けると、お清はいよいよ
危
(
あやぶ
)
んで又
抑留
(
ひきと
)
めた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかも其の家は鉄次郎の澹山がこれから踏み込もうとする城下の町にあるというので、彼はこの上もない好都合をよろこんで、
抑留
(
ひきと
)
められるままに千倉屋の客となった。
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
しかも別れてゆく女をさすがに
抑留
(
ひきと
)
める気にもなれなかったので、彼はなんだか残り惜しいような心持でそのうしろ影を見送っていたが、やがて思い切って信西の屋敷の門をくぐった時には
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
扨は例の怪物だナと悟ったから、この畜生めッと直ぐに鉄砲を向けると、其の人は慌てて私の手を捉え、アアモシ
飛
(
とん
)
だ事を為さる、アノ坊さんに怪我でも
為
(
さ
)
せては大変ですと、無理に
抑留
(
ひきと
)
める。
木曽の怪物:――「日本妖怪実譚」より
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その仔細を知らぬ番人夫婦は、余りお早いではありませんか、せめてモウ五六日、せめて殿様がお
出
(
いで
)
になるまで、と
詞
(
ことば
)
を尽して
抑留
(
ひきと
)
めたが、私はモウ気が気でない、無理に
振切
(
ふりき
)
って逃げて帰った。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
抑
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“抑”で始まる語句
抑
抑々
抑揚
抑〻
抑圧
抑制
抑止
抑覇
抑遜
抑損