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持歸
出やうが
早いと
魔劫が
未だ
除れないから
何時かはこれを
持て居るものに
禍するものじや、
一先拙者が
持歸つて三年
經て
後貴君に
差上げることに
仕たいものぢや
取出し何れもの前にて
讀聞せ其
文言は九助事江戸
表より
持歸り候金百八十兩
島田宿藤八へ
預け是あり曼陀羅と引替に
渡す
約束故曼陀羅を
盜取送り
遣し候間右の金子を
姫をば
假の
墓所より、
來りて
救ひ
出されよ、とロミオ
方へ
申し
遣りしに、
使僧ヂョンと
申す
者、
不慮の
事にて
抑留められ、
夜前其書を
持歸ってござりまするゆゑ、
目覺めなば
嘸當惑