抑留おさえと)” の例文
三吉は左手ゆんでを伸べて白きうなじ掻掴かいつかみ、「ええ、しぶとい、さあ立て、立たねえとこうするぞ。」と高くかざせる右手めてこぶしを、暗中よりしっかとやくして、抑留おさえとめたる健腕あり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)