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『似而非物語』
ふりがな文庫
『
似而非物語
(
えせものがたり
)
』
加賀のくにの白山谷を、鶴来町のほうから手取川に沿って登って来たひとりの旅装の老人が、牛窪という村にかかる土橋のところで立停った。年は六十前後、背丈は五尺七寸くらいあった。痩せていて色が黒く、眉毛も髪も白い。眉毛が特に白くて、陽に向くときらき …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「週刊朝日涼風読物号」朝日新聞出版、1952(昭和27)年6月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間5分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間47分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰反
(
のけぞり
)
死
(
ち
)
手取
(
てどり
)
撓
(
た
)
嚇
(
かっ
)
如何
(
いかが
)
衣
(
き
)
拵
(
こし
)
蒙
(
もう
)
手籠
(
てかご
)
仰
(
あお
)
溜
(
た
)
淫卑
(
いんび
)
飯篠
(
いいしの
)
畏
(
おそ
)
類
(
たぐ
)
剥
(
む
)
直截
(
ちょくさい
)
唇
(
くち
)
擦
(
こす
)
耀
(
かが
)
聾
(
ろう
)
訊
(
たず
)
捉
(
つか
)
膳立
(
ぜんだ
)
莨入
(
たばこい
)
蒙
(
こうむ
)
爪尖
(
つまさき
)
片膝
(
かたひざ
)
牛窪
(
うしくぼ
)
牝鶏
(
めんどり
)
独白
(
ひとりごと
)
猥雑
(
わいざつ
)
甚
(
はなは
)
疳
(
かん
)
痩
(
や
)
瘤
(
こぶ
)
登女
(
とめ
)
眸子
(
ひとみ
)
眼脂
(
めやに
)
睨
(
にら
)
瞳孔
(
どうこう
)
磊落
(
らいらく
)
祟
(
たた
)
秘奥
(
ひおう
)
稀有
(
けう
)
穀潰
(
ごくつぶ
)
立竦
(
たちすく
)
竜頭
(
りゅうず
)
筒鳥
(
つつどり
)
箔
(
はく
)
粗忽
(
そこつ
)
精悍
(
せいかん
)
糺
(
ただ
)
紙縒
(
こより
)
緋縅
(
ひおどし
)
縹緻
(
きりょう
)
繋
(
つな
)
翻弄
(
ほんろう
)
股
(
また
)
股引
(
ももひき
)
股立
(
ももだち
)
肱枕
(
ひじまくら
)
胆
(
きも
)
背戸
(
せど
)
脛
(
すね
)
腑
(
ふ
)
腹這
(
はらば
)
膏汗
(
あぶらあせ
)
舐
(
な
)
良人
(
おっと
)
艶
(
つや
)
隠棲
(
いんせい
)
赭土
(
あかつち
)
踵
(
かかと
)
躯
(
からだ
)
輿
(
こし
)
辻
(
つじ
)
逞
(
たくま
)
逼迫
(
ひっぱく
)
遁世
(
とんせい
)
遙
(
はる
)
遮
(
さえぎ
)
郭公
(
かっこう
)
重陽
(
ちょうよう
)
釜戸
(
かまど
)
阿呍
(
あうん
)
饒舌
(
しゃべ
)
鶴来
(
つるぎ
)
鰯
(
いわし
)
魁偉
(
かいい
)
髭
(
ひげ
)
髪毛
(
かみのけ
)
駕籠
(
かご
)
饗応
(
きょうおう
)
顎
(
あご
)
頷
(
うなず
)
頸
(
くび
)
頻
(
しき
)
赭
(
あか
)