“遁世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とんせい97.7%
とんせ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふしぎである。自分の遁世とんせいも、自分できりひらいて来たつもりでいたが、やはり運命に吹き舞わされつつこう生きている一片の生命なのか。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
講師が宮の御遁世とんせい讃美さんびして、この世におけるすぐれた栄華をなお盛りの日にお捨てになり、永久の縁を仏にお結びになったということを
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
つまり私は遁世とんせしたいのだ、おちついたらいずれ身の上話もするが、世間からも人間からも離れたい、煩わしいつきあいや利慾に絡んだ駆引や、いっさいのうるさい事からさっぱりと手を
追いついた夢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)