“遁世哲学”の読み方と例文
読み方割合
とんせいてつがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえってずっと古い昔には民衆的であったかと思われる短歌が中葉から次第に宮廷人の知的遊戯の具となりあるいは僧侶そうりょ遁世哲学とんせいてつがく諷詠ふうえいするに格好な詩形を提供していたりしたのが
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「楽しみ全くして始めて志を得たといえる。志を得るとは軒冕けんべんの謂ではない。」と。澹然無極たんぜんむきょくとでもいうのがこの老人の理想なのであろう。子路にとってこうした遁世哲学とんせいてつがくは始めてではない。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)