“出家遁世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅっけとんせい80.0%
しゆつけとんせい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟子の中の伊藤孫兵衛はおいにあたる者ゆえ、一子忠也ただなりの後見をたのむ。幕府へは、その由を願い出で、自分のことは、出家遁世しゅっけとんせいと届けておいてもらいたい。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その折彼が出家遁世しゅっけとんせいの念を起して詠んだのであるが、帝の御母后おんはゝきさきのもとにも馴染なじみの女房があったので、「なり果てむ身をまつ山の時鳥ほとゝぎすいまは限りとなき隠れなむ」
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
押戴おしいたゞきて懷中にをさめ何方を當と定め無れど見咎みとがめられては一大事と鼠竊々々そこ/\に岡山を立退たちのきけりさて喜内は翌日になり私しの妹花と申者かね出家遁世しゆつけとんせいのぞみ有之により止事やむことを得ず昨夜身のいとま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)