“とんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遁世93.3%
遯世6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「八五郎に出家遁世とんせいされると、俺も困るし、差當りあのが泣くだらう。人助けのため阿倍川町へ出かけて見るとしようか」
まったくだれにも興味が無いのだ。ただ、うるさいだけだ。なんの苦も無くこのまま出家遁世とんせいできる気持だ。人生には、不思議な朝もあるものだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
明応六年といえば彼の遯世とんせいに先だつこと二十年である。
上杉憲実うえすぎのりざね遯世とんせいして遠竄えんざんせしを、主人持氏もちうじを非業に死なせた報いと噂するを聞いて、われまた以てしかりとなすと言った。