“鶴来”の読み方と例文
読み方割合
つるぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは鶴来つるぎ街道を抱き込んだ非常に寛やかな高峯で、この峯つづきでは一番さきに、冬は、雪が来た。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「今日は辰之助を呼んで鶴来つるぎへでも遊びに行こうじゃないか」道太は言いだした。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
加賀のくにの白山谷はくさんだにを、鶴来つるぎ町のほうから手取てどり川に沿って登って来たひとりの旅装の老人が、牛窪うしくぼという村にかかる土橋のところで立停った。年は六十前後、背丈は五尺七寸くらいあった。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)