“秘奥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひおう85.7%
ひあう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「草に寝、石を枕にし、山々谷々、悪獣毒蛇をものともせず、ただ剣の道の秘奥ひおうをさぐるために、わしを求めて遍歴するだろう」
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかるに最も多く人世を観じ、最も多く人世の秘奥ひおうきわむるという詩人なる怪物の最も多く恋愛に罪業ざいごうを作るはそもそ如何いかなる理ぞ
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
道は邇きにありと言ひたるもの、即ち、人間の秘奥ひあうの心宮を認めたるものなり。霊魂不朽を説きたるもの、即ち生命の泉源は人間の自造的にあらざるを認めたるものなり。
内部生命論 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
聡敏そうびん人にすぐれ、早く叡山に上り、慈覚大師に就いて顕密の二教を学びてその秘奥ひあうを極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、ひろく経論に渉猟せふれふし、百家に馳聘ちへいして、その述作する所、大教を補弼ほひつ