“逼迫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっぱく96.3%
ひつぱく3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一、話題が以前よりはよほど低くなった。物質上にも次第に逼迫ひっぱくして来たからであろうが、自暴自棄の気味で夜泊よどまりが激しくなった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その逼迫ひっぱくしている急場の足もとをつけこみ、故意になまけてはそれを揶揄やゆし、むちいられれば俄然不平を鳴らすというふうであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世のありさま、三四年このかた金融の逼迫ひつぱくより、種々さま/″\の転変を見しが、別して其日かせぎの商人あきびとの上には軽からぬ不幸を生ぜしも多かり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
つたが、土袋どぶつ細君さいくんださうです。土地とち豪農がうのう何某なにがしが、内證ないしよう逼迫ひつぱくした華族くわぞく令孃れいぢやう金子かねにかへてめとつたとひます。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)