“逼塞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっそく83.7%
ひつそく14.3%
ひつぱく2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考えてみると、足利家の門の繁昌も、赤橋守時が執権中だけのことで、そのごは守時の逼塞ひっそくと共に、高氏も不遇な方にちがいなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何れも旧南部藩の武家さむらひ、廃藩置県の大変遷、六十余州を一度に洗つた浮世の波のどさくさに、相前後して盛岡の城下から、この農村ひやくしやうむら逼塞ひつそくしたのだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
金澤町のとある路地の奧、二た間の長屋に膝小僧を抱いて逼塞ひつぱくしてゐる四十年輩の浪人者は、よく來た——とばかりに、惡罵とのろひの嵐を浴びせるのです。