“ひつそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逼塞87.5%
逼仄12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三十両」と町人は胸で算盤をはじいてゐた。逼塞ひつそくした身には三十両といふまとまつた金は有難かつた。だが、銭金ぜにかねには替へ難いと思つて来た自慢の髯である。
三田は別段平生と變つた事も無かつたが、新聞社から受取つた長編小説の原稿料も夙につかひ果し、月末に賞與金を貰ふのを樂しみにしながら、逼塞ひつそくしてゐた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
かくの如きの逼仄ひつそくなる天地、是豈人類の生活し得べき所ならんや。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)