“逼息”の読み方と例文
読み方割合
ひっそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから後は阪神附近をアチコチと流離していたが、ドコにもれられないでとうとう九州に渡って別府に逼息ひっそくし、生活につかれた病躯びょうくかかえて淋しく暮した。
家倉を張った大商人おおあきんどが根こそぎ焼かれて、田舎へ引込むとか他の町へ逼息ひっそくするなどということも珍しくないし、貸家ずまいの者などは殆んどが移転してしまう
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「いえ、あの、浪人者でござります。それも長いこともう世に出る道を失いまして、逼息ひっそくしておりますゆえ、よい仕官口が見つかるようにと、二つにはまた、あの——」