“制止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいし33.3%
とめ33.3%
おしとゞ16.7%
おしとど16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
制止せいしする目付役めつけやくをふりもぎって、とつぜん、かれのうしろ姿を追いかけた慓悍ひょうかんなる男があった。——これ祇園藤次ぎおんとうじだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金ピカ服の交通巡査が何度も何度も向うから近付いて来て手を揚げて制止とめにかかったようでしたが
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『まあ、待て。』と丑松は自分で自分を制止おしとゞめた。彼の先輩と自分との間には何か深い特別の関係でも有るやうに見られたら、奈何しよう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しばらく岸本は部屋の寝台に腰掛けて自分で自分の為ることを制止おしとどめようとして見た。しかし、かねての思いを遂げる時が来ていた。そこで彼は髭を落しに掛った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)