“おしとゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押止28.6%
押留28.6%
制止14.3%
押禁14.3%
推止14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『まあ、待て。』と丑松は自分で自分を制止おしとゞめた。彼の先輩と自分との間には何か深い特別の関係でも有るやうに見られたら、奈何しよう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と言つて、丑松は制止おしとゞめるやうにした。其時、文平も丑松の方を振返つて見た。二人の目は電光いなづまのやうに出逢であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
主個の老人らうじん押禁おしとゞめ彌生と言ど未だ寒きに冷酒れいしゆ身體からだどくなればツイあたゝめて差上んと娘に吩咐いひつけ温めさせ料理は御持參ごぢさんなされたれば此方で馳走ちそう爲樣しやうもなし責て新漬しんづけ香物かうのものなりともと言へば娘は心得こゝろえて出して與ふる饗應振もてなしぶり此方は主個に酒盞さかづき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召捕べき手筈てはずと見えたりと聞て四人は色を失ひ各々顏を見合てしからば今宵の内に皆々自殺なさんと云ば伊賀亮推止おしとゞめ未だ驚くには及ばず明日こそは器量人の越前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)