“濱島”の読み方と例文
読み方割合
はまじま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『なあに、柳川君(やながはくん)には片附(かたづ)けるやうな荷物(にもつ)もないのさ。』と濱島(はまじま)は聲(こゑ)高(たか)く笑(わら)つて『さあ。』とすゝめた倚子(ゐす)によつて、私(わたくし)も此(この)仲間(なかま)入(いり)。
濱島(はまじま)は船(ふね)の舷梯(げんてい)まで到(いた)つた時(とき)、今(いま)一度(ど)此方(こなた)を振返(ふりかへ)つて、夫人(ふじん)とその愛兒(あいじ)との顏(かほ)を打眺(うちなが)めたが、何(なに)か心(こゝろ)にかゝる事(こと)のあるが如(ごと)く私(わたくし)に瞳(ひとみ)を轉(てん)じて
妾(わたくし)が子ープルスの家(いへ)へ歸(かへ)つて、涙(なみだ)ながらに良人(をつと)の濱島(はまじま)に再會(さいくわい)した時(とき)には、弦月丸(げんげつまる)の沈沒(ちんぼつ)の噂(うわさ)は大層(たいそう)でした。何事(なにごと)も天命(てんめい)と諦(あきら)めても、本當(ほんたう)に悲(かな)しう御坐(ござ)んしたよ。