“遠道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおみち83.3%
とほみち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうらしいて。だが何里も遠道とおみちをかけて来た者に、まさかどらきでごめんをこうむるつもりではあるまい」
茶屋といふものなくなりて、劇場内の食堂の料理何となく気味わるき心地せられしがためのみ。雨の降るなぞとぼとぼと遠道とおみちを帰り行くことの苦しくなりしがためのみ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
遠道とほみちに疲れたその時の貧血的な気分ばかりではなく、この数日来の晴ればれしない気分のなかに、新鮮な風穴が通つたやうな感じだつた。
赤蛙 (新字旧仮名) / 島木健作(著)