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遠道
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とおみち
ふりがな文庫
“
遠道
(
とおみち
)” の例文
「そうらしいて。だが何里も
遠道
(
とおみち
)
をかけて来た者に、まさかどら
焼
(
や
)
きでごめんをこうむるつもりではあるまい」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
茶屋といふものなくなりて、劇場内の食堂の料理何となく気味わるき心地せられしがためのみ。雨の降る
夜
(
よ
)
なぞとぼとぼと
遠道
(
とおみち
)
を帰り行くことの苦しくなりしがためのみ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「ぼつちやん、どうでございます、爺いやあは
旨
(
うま
)
うございませうえへゝゝ」といひ「もちつと採つて上げたうございますが、
遠道
(
とおみち
)
を抱へて居りますから、これで御免を蒙ります」
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
「私も、——昨年ですが、塔婆を持って、
遠道
(
とおみち
)
を乗った事があるんです。……」
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遠道
(
とおみち
)
をするときだとか、薬屋や医者へ行く時もそうだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
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朝早く
出掛
(
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)
間際
(
まぎわ
)
に腹痛み
出
(
いづ
)
ることも
度々
(
たびたび
)
にて、それ懐中の
湯婆子
(
ゆたんぽ
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よ
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(
かいろ
)
よ
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(
おんじゃく
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よと立騒ぐほどに、大久保より
札
(
ふだ
)
の
辻
(
つじ
)
までの
遠道
(
とおみち
)
とかくに出勤の時間おくれがちとはなるなり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“遠”で始まる語句
遠
遠方
遠慮
遠近
遠退
遠江
遠山
遠音
遠眼鏡
遠路