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海路
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かいろ
ふりがな文庫
“
海路
(
かいろ
)” の例文
母の手から貰つて横に糸で
結
(
ゆは
)
へ附けてある鍵で箱の中を
開
(
あけ
)
やうとするのであつたが、金具は通つて来た
海路
(
かいろ
)
の風の塩分で腐蝕して鍵が
何方
(
どつち
)
へも廻らない。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ネープルス
港
(
かう
)
から
海路
(
かいろ
)
數
(
すう
)
千
里
(
り
)
、
多島海
(
たたうかい
)
を
※
(
す
)
ぎ、
地中海
(
ちちゆうかい
)
に
入
(
い
)
り、ポートセツトにて
石炭
(
せきたん
)
及
(
およ
)
び
飮料水
(
ゐんりようすゐ
)
を
補充
(
ほじう
)
して、それより
水先案内
(
みづさきあんない
)
をとつてスエスの
地峽
(
ちけう
)
を
※
(
す
)
ぎ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
去
(
い
)
にし
年
(
とし
)
秋
(
あき
)
のはじめ、
汽船
(
きせん
)
加能丸
(
かのうまる
)
の
百餘
(
ひやくよ
)
の
乘客
(
じようかく
)
を
搭載
(
たふさい
)
して、
加州
(
かしう
)
金石
(
かないは
)
に
向
(
むか
)
ひて、
越前
(
ゑちぜん
)
敦賀港
(
つるがかう
)
を
發
(
はつ
)
するや、
一天
(
いつてん
)
麗朗
(
うらゝか
)
に
微風
(
びふう
)
船首
(
せんしゆ
)
を
撫
(
な
)
でて、
海路
(
かいろ
)
の
平穩
(
へいをん
)
を
極
(
きは
)
めたるにも
關
(
かゝ
)
はらず
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ぢや、兄さん——
海路
(
かいろ
)
——といふのは如何かしら?」と慎ましやかに微笑した。
海路
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
見て
水主等
(
かこら
)
に此處は
何所
(
いづこ
)
の
沖
(
おき
)
なるやと尋けるに水主等は
確
(
しか
)
とは分らねど
多分
(
たぶん
)
は
兵庫
(
ひやうご
)
の
沖
(
おき
)
なるべしと答けるにぞ
杢右衞門
(
もくゑもん
)
は吉兵衞に
向
(
むかひ
)
番頭樣
貴所
(
あなた
)
の御運の
能
(
よき
)
ゆゑに
僅
(
たつ
)
た二日二夜で
數
(
す
)
百
里
(
り
)
の
海路
(
かいろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
上野
(
うへの
)
の
汽車
(
きしや
)
最後
(
さいご
)
の
停車場
(
ステエシヨン
)
に
達
(
たつ
)
すれば、
碓氷峠
(
うすひたうげ
)
の
馬車
(
ばしや
)
に
搖
(
ゆ
)
られ、
再
(
ふたゝ
)
び
汽車
(
きしや
)
にて
直江津
(
なほえつ
)
に
達
(
たつ
)
し、
海路
(
かいろ
)
一文字
(
いちもんじ
)
に
伏木
(
ふしき
)
に
至
(
いた
)
れば、
腕車
(
わんしや
)
十
錢
(
せん
)
富山
(
とやま
)
に
赴
(
おもむ
)
き、
四十物町
(
あへものちやう
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて、
町盡
(
まちはづれ
)
の
杜
(
もり
)
を
潛
(
くゞ
)
らば
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“海路”の意味
《名詞》
海路(かいろ、うみじ、うなじ)
海を通る交通路。副詞的にも用いる。
(出典:Wiktionary)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“海路”で始まる語句
海路行郵便橇