“金石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かないは35.7%
きんせき35.7%
かないわ21.4%
いし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつとも、加州かしう金石かないはから——蓮如上人れんによしやうにん縁起えんぎのうち、よめおどしの道場だうぢやう吉崎よしざきみなと小女郎こぢよらう三國みくにつて、かなさきかよ百噸ひやくとん以下いか汽船きせんはあつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そしてなんとなく金石きんせきの響を帯びているように感ぜられる。しかし純一には、声よりは目の閃きが強い印象を与えた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
金石かないわみなと、宮の腰の浜へ上って、北海のたこ烏賊いかはまぐりが、開帳まいりに、ここへ出て来たという、滑稽おかしな昔話がある——
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
充分老師もご存知の通り、神保帯刀の持ち山からは金石一つ出ぬと云いふらしたは味方の人心を動揺させぬつたなき我らが計略でその実金石いしの出ないのは我らが持ち山の天蓋山でござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)