“薤露”の読み方と例文
読み方割合
かいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『石にひしがれた雑草』と『薤露かいろに代へて』とは同じ材料を用ひたものだといふ。流石に有島氏は芸術家だ。
娟々細々 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
ドッチの肩を持ったろう? 多恨の詩人肌から亡朝の末路に薤露かいろの悲歌を手向たむけたろうが、ツァールの悲惨な運命を哀哭あいこくするには余りに深くロマーノフの罪悪史を知り過ぎていた。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「あれが田沼への挽歌だな。薤露かいろの歌というやつだな」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)