“襟脚”の読み方と例文
読み方割合
えりあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのきとおるほど白い顔、そのほっそりした襟脚えりあしに気がついて、お品は、あ、うっかり悪いことをいったと心の奥で後悔する。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庭のきり葉崩はくずれから、カサコソと捲きおこる秋風が呉子さんの襟脚えりあしにナヨナヨと生え並ぶ生毛うぶげを吹き倒しても
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じッと、くぎづけにされたように、春信はるのぶは、おせんの襟脚えりあしからうごかなかった。が、やがてしずかにうなずいたそのかおには、れやかないろただよっていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)