“襟度”の読み方と例文
読み方割合
きんど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、そのかわり忘れてならない物品を列挙すれば、第一に決死の覚悟と大国民の襟度きんど。つぎに、まさに十日間は支えるに足る食糧。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
で、私は、その苦しみを楽しみうる作家こそは、真の作家の襟度きんどであるということをここに申してみたいつもりなのです。
寒生のわたくしがその境界をうかがい知ることを得ぬのは、乞丐こつがいが帝王の襟度きんど忖度そんたくすることを得ぬと同じである。ここにおいてや僭越のそしりが生ずる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)