“きんど”の漢字の書き方と例文
語句割合
襟度100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
政治まつり朝廟ちょうびょうで議するも、令は相府に左右される。公卿百官はおるも、心は曹操の一びんしょうのみ怖れて、また、宮門の直臣たる襟度きんどを持しておる者もない。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦争があっても、泰然自若たいぜんじじゃくとしているのが大国民の襟度きんどだ。事変は一時的のものだよ。無論これをしのぐのに国家総動員で全力を尽すけれど、もう一方芸術も大切だいじだ。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
あまつさえ自分に罪を犯した不義者を心から悔悛くいあらためさせるための修養書を買って与えたという沼南の大雅量は普通人には真似まねても出来ない襟度きんどだと心から嘆服した。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)