“乞丐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじき42.3%
きっかい23.1%
かたゐ19.2%
こつがい7.7%
かたい3.8%
きつかい3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富有な旦那の冥利みょうりとして他人の書画会のためには千円からの金を棄てても自分は乞丐こじき画師の仲間となるのをあまんじなかったのであろう。
奇絶なる鼻の持主は、乞丐きっかいの徒には相違なきも、あながち人の憐愍れんみんを乞わず、かつて米銭の恵与を強いしことなし。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かゝる折を待ちて盲目の乞丐かたゐ等また寺前に集まり憐れなる言葉をいだし、あはれなる姿を示してかの人々に物乞はんとするなり
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
寒生のわたくしがその境界をうかがい知ることを得ぬのは、乞丐こつがいが帝王の襟度きんど忖度そんたくすることを得ぬと同じである。ここにおいてや僭越のそしりが生ずる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
誰に言うたのか、女は「あの乞丐かたい如是かくてあらんを見んと思いしぞ」
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おう)とは殘忍ざんにんなる乞丐きつかい聚合しうがふせる一團體いちだんたいなることは、此一このいちしてもきのみ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)