トップ
>
乞丐
>
きっかい
ふりがな文庫
“
乞丐
(
きっかい
)” の例文
奇絶なる鼻の持主は、
乞丐
(
きっかい
)
の徒には相違なきも、
強
(
あなが
)
ち人の
憐愍
(
れんみん
)
を乞わず、かつて米銭の恵与を強いしことなし。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
但し、これは、李小二が、何故、仙にして、
乞丐
(
きっかい
)
をして歩くかと云う事を訊ねた、答なのだそうである。
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これすなわち社会間の生存競争にして、勝ちてはたちまち紳士となり、敗るればたちまち
乞丐
(
きっかい
)
となるのみならず、生計の困難より種々の病患を引き起こすに至る。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
乞丐
(
きっかい
)
の間から木下藤吉郎のような大物が生れ出でても、その系図の粉飾には苦心惨憺したものです。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
吾を以てこれを
度
(
はか
)
るに、我が国に
乞丐
(
きっかい
)
甚だ
衆
(
おお
)
ければ、彼れ必ず貧院を起こし、棄児甚だ衆ければ、彼れ必ず幼院を設け、
疲癃
(
ひりゅう
)
残疾、貧賤にして治療する
能
(
あた
)
わざるもの甚だ衆ければ
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
途中
斑鳩
(
いかるが
)
の駅というを過ぎた時、聖徳太子の由緒の寺があって、参りはせなかったが、かつて見た書物に、『斑鳩やとみの小川の絶えばこそ我が大君の御名は忘れじ』と歌を詠した
乞丐
(
きっかい
)
が
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
“乞丐”の意味
《名詞》
乞丐(こつがい、時に「こじき」等に当てる)
物乞いすること、又はその人の漢語表現、乞食、かったい。きっかい。
(出典:Wiktionary)
乞
常用漢字
中学
部首:⼄
3画
丐
漢検1級
部首:⼀
4画
“乞丐”で始まる語句
乞丐頭
乞丐頭長屋
乞丐制