“きっかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奇怪68.4%
乞丐31.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ナニ、奇怪きっかいな言葉のはしばし——手を下して恨みを晴らすべきものをも、討たずに忍んでいると言うのか? そなたは敵持かたきもちか? これ、雪之丞」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それがまた奇怪きっかい千万な噂でしてな、チチコフの買いこむ農奴というのは、決してあたりまえの農奴ではなく、また移住させる目的なんてことも出鱈目で
これすなわち社会間の生存競争にして、勝ちてはたちまち紳士となり、敗るればたちまち乞丐きっかいとなるのみならず、生計の困難より種々の病患を引き起こすに至る。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
乞丐きっかいの間から木下藤吉郎のような大物が生れ出でても、その系図の粉飾には苦心惨憺したものです。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)